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投稿 プラナロム精油とは

商品ラベル・商品化粧箱・分析表に表示されているケモタイプ(フランス語Chemotype)とは、植物に含まれている成分を化学的に分析して、特徴的な成分の含有率で植物を分類・同定するという考え方で、「化学種」とも訳されています。

動物と違い自由に動くことのできない植物は、生育地の季候や土壌など様々な条件に適合して成長します。 その結果、同じ種類の植物でも作りだす内容成分の構成が異なります。普段口にする野菜や果物でも、産地やその年の気象条件などにより、味や香りが異なることは経験的にご存知でしょう。 自然界では当然のことなのです。

精油も自然の植物から採られるのですから、同じ学名の植物から採油した精油でも、植物が育つ土壌、標高、気候、風土などにより、精油に含まれる成分の構成比が大きく異なることがあり ます。

ケモタイプの概念をアロマテラピーにも取り入れ、成分分析で内容成分を確かめることの重要性 を提唱して実践し、現代アロマテラピーの道を開いたのが、フランス人であるピエール・フランコム氏です。

そして、この正当な流れを受け継いでケモタイプ精油の概念を守り続けているのが、プラナロム社の精油なのです。

なぜ精油を分析し、芳香成分の含有率によって分類・同定する必要があるのでしょうか。

精油の香りを楽しむだけならば分析の必要はないでしょう。しかし、フランスやベルギーのように 療法としてアロマテラピーを実践する場合、病気や症状に対して治療に必要な有効成分が一定量以上含まれる精油を使用する必要があります。 

また、精油を皮膚に塗布する場合には、精油が身体に及ぼす作用について知るために、成分分析によって作用・効果のある成分が、どの程度含まれているかをタイプ分けする必要があるのです。

芳香成分は精油の薬理作用や使用における注意・禁忌の参考になります。

蒸留年月は流通の多い精油は、その年蒸留したものが輸入されますが、精油の蒸留は1年に1回なので一般的には去年蒸留したものが輸入されています。販売店は去年の蒸留年月が記載されているとお客様が古い精油だと勘違いする場合があるので、蒸留年月を記載しないメーカーがほとんどです。精油は、冷暗所で正しく管理していて、開封しなければ5年間は品質に変化を起こさないと言われています。消費者が正しく知識を持っていれば、2年前の蒸留月でも古い品質の悪い精油でないことが理解できます。

むしろ、蒸留年月が表示されていない方が、いつ蒸留した精油か判らないという不安があります。正式な成分分析表には分析した年月が記載されていますので、分析表を公開しているケモタイプ精油であれば蒸留年月を隠すことができません。分析年月の記載されていない成分分析表はいつ分析したものか判定できないので、分析表とは認められません。

この様なことから、安全・確実・効果的なアロマテラピーを実践するためには、内容成分・農薬検査の確認する事が、必要不可欠となるとの考えを基に、日本での総輸入元の(株)健草医学舎ではプラナロム精油には全ての商品に厚生労働大臣登録の公的検査機関で分析した分析表を添付しています。

購入されたプラナロム精油の品質を保持するための注意事項です。

(温度が高いと酸化が進みますので、冷暗所に置くのが良いでしょう)

(精油の原液や濃度が高いオイルはプラスチックを溶かしますので、ガラス瓶に入れて保管)

(精油は揮発性が高く、酸素が入ると酸化を進めますので、蓋をしっかり閉める)

精油は、植物の「花、花穂、花と茎葉、葉、葉付き小枝、種子、実付き小枝、樹皮、木部、果皮、根、樹脂」などから抽出した天然の芳香物質です。名前に「油」と言う字が入っていますが、オリーブ油やゴマ油のような油脂ではありません。

精油には下記の特性がある事を理解して使用します。

① 芳香性強い香りを持っている。  
② 揮発性空気中に放置しておくと蒸発。  
③ 親油性(脂溶性)水には溶けにくく、油には非常によく溶ける。  
④ 高濃度植物の芳香成分が高濃度に含まれている。  
⑤ 油脂とは違う一般の植物油と違う。  
⑥ 比重が1以下多くの精油は水より軽い。 (クローブは1.05前後と、一部の精油には例外がある。)  
⑦ 有機化合物である精油は天然の化学物質である有機化合物が、数十から数百種集まって出来たもの。(沢山の芳香分子によって構成されている。)  
⑧ 可燃性可燃性がありますので、アロマポット(芳香器)など火を使う場合は注意が必要。  
 性  質 植 物 油 精  油
揮発性低い高い
粘性高い低い(例外もある)
香気弱い強い
エタノール への可溶性なしあり
抽出法圧搾 溶剤水蒸気蒸留 圧搾・溶剤

精油と植物油は、同じ油が付きますが、特性は大きく違いますので、その特性を理解して使用します。

精油の抽出は原料や、精油成分の特徴により抽出方法が異なります。

(1)水蒸気蒸留法

原料の植物を蒸留釜に入れ、そこに直接蒸気を吹き込んだり、釜の水を沸騰させたりして植物に水蒸気をあてて、植物から精油成分を遊離し、気化して水蒸気と共に上昇させ、それを冷却管に通して冷やすと再び液体に戻ります。

この液体に含まれる精油は、水に溶けないため水と分離します。たいていの精油は比重が軽いので、上層に分離したものを採取します。

(精油の多くが、この方法で抽出)

        

 

(2)圧搾法

レモン(Lemon)や、オレンジ(Orange)などの柑橘類の果皮から精油を抽出するときに使われる方法です。

ローラーや遠心法によって圧搾して、低温で精油を抽出しますので、熱による成分変化がほとんどありませんので、自然のままの香りを得ることができます。

        

 (3)溶剤抽出法

溶剤抽出は熱や蒸留によって、分解されてしまう芳香成分を得る利点があります。

ジャスミンなどの微妙な香りを、抽出するのに使われています。

石油エーテル、ヘキサンなどの揮発性有機溶剤を使用して、植物の芳香成分を溶かし出して、抽出す方法です。

       

精油の成分は非常に凝縮されて濃厚なため、作用も強く、刺激にとなってしまう場合もありますので、皮膚塗布の場合は、植物油などに希釈して使用する事になります。

アロマテラピーでキャリアオイル(植物油)を使用する目的は

精油をキャリアオイルで、希釈することによる主な効果は、下記の様な項目が挙げられます。

1 精油を希釈して、作用を穏やかにする。(安全性を高める)
2 精油の揮発性を抑え、持続性を高める。(効果の持続)
3 キャリアオイルが持っている薬理作用を利用する。
4 トリートメントオイルでは、潤滑剤としてはたらく。(マッサージの動作を行い易くする。)

プラナロム精油を使用する際、アロマテラピー効果と安全性を考慮して、精油の選択や、植物油への希釈濃度を決めてブレンドします。

精油の濃度計算について

精油濃度の簡易計算法として、ドロップ栓からの滴下する精油1滴が0.05ml(1mlが20滴)として計算します。希釈する植物油や無水エタノールの量に対して、希望する精油濃度を何%にするには、精油の敵数が何滴必要か計算します。