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お風呂など入浴後は皮膚温が上がり、皮膚の毛細の血液の流れも盛んになって、皮膚へ必要な養分の供給や、不要な老廃物の排泄など、お肌の代謝が高まります。

またストレスは自律神経の交感神経の活動を亢進して血管を収縮させ血液の流れを低下させ皮膚温も下げて肌へも影響を与えます。

リラクセーション状態で体を温めることは、美容においても大切なこととなります。

皮膚の構造

〈肌色について〉
肌色は、角質層の半透明フィルター(グレー)、メラニン色素のイエローブラウン、血液の赤い色によって決定されます。
血液に酸素が十分いきわたっている時は、明るくピンクよりの肌色になります。しかし血行が悪くなり、酸素不足で血液の色が暗くなると、イエロー味やグレー味が強くなり、肌はくすんだように見えるのです。寝不足や過労の時、ストレスの多い時、なんとなく肌色が冴えないのは、こういう理由によります。
冬、肌がくすむことが多いのは、気温が下がると血行が悪くなり、また乾燥しがちなことによります。
また新陳代謝が悪く、古い角質がいつまでも表面に残っていますと、これも肌をくすんで見せてしまいます。
「目のまわりや、首はくすみやすい」年齢とともにこの現象が顕著になります。
加齢により、まず毛細血管自体が細くなり、肌の新陳代謝も低下するため血流が落ちます。
またターンオーバーの停滞からメラニンや老廃物の排出が滞りがちとなります。


温熱作用によって汗腺、皮脂腺の分泌を適度に促進させることは、肌の浄化や、皮脂膜の生成にも作用して、潤いや保湿など肌の美容にも大切です。
日常生活におけるスキンケアでは、角質層の保湿機能をを守るために、皮脂や細胞間脂質を減らさない様に、適度な運動などで発汗させることも、皮膚を健康に保つ上で大切です。  
汗は乳酸、尿酸を含んでいるため、皮脂膜を弱酸性(pH4~6)に保ち、細菌の繁殖を抑えたり、皮膚の保護作用に貢献しています。


〈汗腺について〉
汗腺は「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類がありますが、人の汗腺のほとんどはエクリン腺で、通常汗と言うとエクリン腺の分泌物を指します。
アポクリン汗腺は腋窩、乳腺、臍(へそ)、外陰部などに存在していて、分泌される汗はきわめて少量です。
また独自の汗口を持たず血管の中に分泌され、毛口から出てきます。
エクリン汗腺は全身に約300~400万個(資料によっては200~500万個)あります。
そのうち汗を出す能力を持った汗腺を能動汗腺といいますが、日本人の場合、平均約6割程度の230万個が能動汗腺といわれています。汗をつくり出す能動汗腺の比率は、2~3歳までの育つ環境に左右されるといわれています。

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