プラナロム精油とは
プラナロム社について
プラナロム社は1980年にピエール・フランコム氏によって設立された、アロマテラピー専門のケモタイプ精油を栽培して販売する会社です。
ピエール・フランコム氏は精油のケモタイプ種、つまり成分分析を行い含有成分により分類をする、「化学種」という概念の重要性を化学的に証明して、現代アロマテラピーへと発展させ成功へ導いた偉大なアロマテラピー研究者の一人です。
実際にケモタイプ概念が明らかにされたことにより、ケモタイプ精油を使用するアロマテラピーによる成果に対して、医学的にも確実性のあるものだということが証明されてきたのです。ケモタイプを特定して使用しなければ曖昧さしか残らず、論理的帰結も得られずに治療を行うことができなくなります。
反対にケモタイプの概念を正しく習得すると、従来の医学と共に治療を行うことが出来るようになります。プラナロム社の提供するケモタイプ精油の品質と、アロマテラピーの正確な知識を持つことで、現代医学と同じ投与方法と薬量方法に従って治療を行う、アロマテラピーという正真正銘の医学に行き着くことができます。
アロマテラピーの歴史は、ガットフォッセ(現代アロマテラピーの父と呼ばれる人物)に始まり、バルネ(アロマテラピーの普及に貢献した人物)たちが意志を引き継ぎました。
現在、代替医療が見直されている現代社会にあって、その要求に応える効果的な自然医学を確立することに努力しています。
1991年、ピエール・フランコムの意志を引き継いだ現代社長ドミニック・ボドゥーは、学識と調剤薬局での実践を通してEUの医師達と連携し、研究・実践を積み重ねています。
研究機関NARDを設立し、欧州を中心にアフリカ・アジア地域に拠点を広げ、世界各国に近代アロマテラピーとケモタイプ精油の重要性を啓蒙する活動を展開しています。
プラナロム社は、6つのポリシーを守り、
100%保証出来る品質のケモタイプ精油をお届けしています。
- 精油は自然に近い環境で栽培した植物から採油しています。
- 低圧で時間をかけ、水蒸気で抽出する蒸留法を実施しています。100%自然で純粋な混ざりのない「完璧」なケモタイプ精油製品をお届けすることが出来ます。
- 植物の栽培と蒸留した精油の品質管理を常に行い、ロット毎に成分分析をしています。
- 豊富な経験を積んだ専門家が客観的・化学的に厳密な品質のケモタイプ精油指導を行います。
- 100種類以上にも及ぶ数多くの精油を取り揃えています。
- 皆様から信頼される製品作りとサービス精神を忘れず、あらゆるニーズにお応えしています。
プラナロム精油ラベル表示の読み方

- 1. H E C T(Hulle essentielle Chémotypée ケモタイプ表示)
- 一般にエッセンシャルオイル(HE)は水蒸気蒸留したものを指します。
溶剤抽出のジャスミンはAbsolute(ABSOLUTE)で表示されています。 - 2. 蒸留年月(0615→2015年6月)
- 0615の表示は、2015年6月に蒸留したことを表します。
- 3. 生育地(FRANCE)
- 国名をフランス語表記。
- 4. 内容量(10ml)
- 内容量が10mlであることを表します。
- 5. 植物学名(Lavandula angustifolia ラベンダー・アングスティフォリア)
- 属名・種小名で表し、ケモタイプのある精油は+(CT.No.又は特徴成分名)
- 6. 植物通称(Lavande vraie – Lavanda – Echte Lavaendel)
- フランス語・スペイン語・オランダ語。日本語の通称はケースと瓶のキャップに表示があります。
- 7. 蒸留部位(Sommité fleurie – sumidad florida – bloeiende top)
- フランス語・スペイン語・オランダ語。
- 8. ロットNo.(BLAH123)
- 蒸留ロットの識別番号。
- 9. 消費期限(07/2020)
- EUの表示義務基準による使用期限。07/2020は未開封の状態で2020年7月まで。
- 10. ベルギーの有機生産Bioマーク(AB)
- ABマークは無農薬有機栽培を証明しているということになります。
- 11. EU共通の有機生産Bioマーク
プラナロム精油は、ケモタイプと言う概念をアロマテラピーに取り入れる事を前提としていますので、全ての精油に厚生労働大臣登録の公的検査機関で、分析した分析表を添付して、精油のプロフィールと品質が確認出来る様にしています。
《ケモタイプ精油とは》
商品ラベル・商品化粧箱・分析表に表示されているケモタイプ(フランス語Chemotype)とは、植物に含まれている成分を化学的に分析して、特徴的な成分の含有率で植物を分類・同定するという考え方で、「化学種」とも訳されています。
動物と違い自由に動くことのできない植物は、生育地の季候や土壌など様々な条件に適合して成長します。 その結果、植物自身が作りだす成分構成が異なることがあるのです。普段口にする野菜や果物でも、産地やその年の気象条件などにより、味や香りが異なることは経験的にご存知でしょう。 自然界では当然のことなのです。
~ケモタイプ精油の誕生~
精油も自然の植物から採られるのですから、同じ学名の植物から採油した精油でも、植物が育つ土壌、標高、気候、風土などにより、精油に含まれる成分の構成比が大きく異なることがあり ます。
ケモタイプの概念をアロマテラピーにも取り入れ、成分分析で内容成分を確かめることの重要性 を提唱して実践し、現代アロマテラピーの道を開いたのが、フランス人であるピエール・フランコム氏です。
そして、この正当な流れを受け継いでケモタイプ精油の概念を守り続けているのが、プラナロム社の精油なのです。
<ケモタイプ精油とアロマテラピー>
なぜ精油を分析し、芳香成分の含有率によって分類・同定する必要があるのでしょうか。
精油の香りを楽しむだけならば分析の必要はないでしょう。しかし、フランスやベルギーのように 療法としてアロマテラピーを実践する場合、病気や症状に対して治療に必要な有効成分が一定量以上含まれる精油を使用する必要があります。
また、精油を皮膚に塗布する場合には、精油が身体に及ぼす作用について知るために、成分分析によって精油をタイプ分けする必要があるのです。
芳香成分は精油の薬理作用や使用における注意・禁忌の参考になります。
<蒸留年月について>
蒸留年月は流通の多い精油は、その年蒸留したものが輸入されますが、精油の蒸留は1年に1回なので一般的には去年蒸留したものが輸入されています。販売店は去年の蒸留年月が記載されているとお客様が古い精油だと勘違いする場合があるので、蒸留年月を記載しないメーカーがほとんどです。精油は、冷暗所で正しく管理していて、開封しなければ5年間は品質に変化を起こさないと言われています。消費者が正しく知識を持っていれば、2年前の蒸留月でも古い品質の悪い精油でないことが理解できます。
むしろ、蒸留年月が表示されていない方が、いつ蒸留した精油か判らないという不安があります。正式な成分分析表には分析した年月が記載されていますので、分析表を公開しているケモタイプ精油であれば蒸留年月を隠すことができません。分析年月の記載されていない成分分析表はいつ分析したものか判定できないので、分析表とは認められません。
この様なことから、安全・確実・効果的なアロマテラピーを実践するためには、内容成分・農薬検査の確認する事が、必要不可欠となるとの考えを基に、日本での総輸入元の(株)健草医学舎ではプラナロム精油には全ての商品に厚生労働大臣登録の公的検査機関で分析した分析表を添付しています。

〈プラナロム社の社名の由来は〉
社名のプラナロム・PRANAROMはサンスクリット語のPRANA(プラーナ:気・生命力・エネルギー)とフランス語のAROME(アローム:アロマ・芳香・精油)を合わせたのが、社名の由来にしています。
<精油の品質保持の注意>
購入されたプラナロム精油の品質を保持するための注意事項です。
● 直射日光の当たる場所を避け、風通しの良い冷暗所に保持する。
(温度が高いと酸化が進みますので、冷暗所に置くのが良いでしょう)
● 遮光性のあるガラス瓶に入れ、立てて保管する
(精油の原液や濃度が高いオイルはプラスチックを溶かしますので、ガラス瓶に入れて保管)
● 使用後はしっかりと蓋を閉める。
(精油は揮発性が高く、酸素が入ると酸化を進めますので、蓋をしっかり閉める)
● 火のそばに置かない
(引火性があるため)
● 子供やペットの手の届かない場所に保管する。
● 消費期限に使用し、開封後は使用期限にかかわらず早めに使い切る。
(開封後の使用期限の目安は、柑橘系果皮を圧搾した精油は6ヶ月、その他の精油は1年)
<参考資料>
<精油の特性について>
精油には下記の特性がある事を理解して使用します。
① 芳香性 | 強い香りを持っている。 |
② 揮発性 | 空気中に放置しておくと蒸発。 |
③ 親油性(脂溶性) | 水には溶けにくく、油には非常によく溶ける。 |
④ 高濃度 | 植物の芳香成分が高濃度に含まれている。 |
⑤ 油脂とは違う | 一般の植物油と違う。 |
⑥ 比重が1以下 | 多くの精油は水より軽い。 (クローブは1.05前後と、一部の精油には例外がある。) |
⑦ 有機化合物である | 精油は天然の化学物質である有機化合物が、数十から数百種集まって出来たもの。(沢山の芳香分子によって構成されている。) |
⑧ 可燃性 | 可燃性がありますので、アロマポット(芳香器)など火を使う場合は注意が必要。 |
<精油と植物油の性質の違い>
性 質 | 植 物 油 | 精 油 |
揮発性 | 低い | 高い |
粘性 | 高い | 低い(例外もある) |
香気 | 弱い | 強い |
エタノール への可溶性 | なし | あり |
抽出法 | 圧搾 溶剤 | 水蒸気蒸留 圧搾・溶剤 |